車のボディにアニメのキャラクターなどを印刷した大きなステッカーを貼ったいわゆる「痛車」という車が、最近街に増えてきています。
とても目を引くので走っているだけで注目の的になりますが、目立つがゆえに車のボディに傷をつけられたり、ステッカーを剥がされたりする被害も増えているようです。
これらは「痛車狩り」と呼ばれるもので、そういういたずらをする人のことを「DQN(ドキュン)」と呼ぶようです。
ちなみに「DQN(ドキュン)」とは、インターネット上で生まれたスラングで、粗暴そうな風貌をしていたり、粗暴な行為をする人たちのことを表す言葉で、1990年後半から2000年前半にかけて、そういう人の人生を衝撃的に取り上げた「目撃ドキュン」というテレビ番組から来た言葉のようです。
一時は「痛車狩り會」と名乗る会まであったようですが、これは確実に犯罪です。
痛車に危害を加える「DQN」達の言い分としては、「オタクのくせにいい車に乗ってる」とか、「オタクのくせに目立とうとしている」といったことからくる制裁のようですが、中高生のいじめと何らかわらないような気がします。
当然ですが痛車に限らず、人の車に傷をつけるなどの危害を加えたら警察に捕まるのは当たり前です。
しかし、だからといって被害にあってからでは遅すぎます。
お金と時間をかけてせっかく作り上げた大切な愛車にいたずらをされないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
■警報機を付ける
車に振動や衝撃などの異常が与えられると、センサーが完治して大音響のサイレンが鳴ったり、ライトが点滅する警報機があります。
車を止めている場所の周りに人通りが多いような場合にはおすすめです。
しかし、人通りの少ない場所では意味がありませんし、強風や地震をセンサーが感知してしまって、近隣の人に迷惑をかけるというデメリットがあります。
この他に、センサーが異常を感知するとスマホに通知してくれるものもあります。
■防犯カメラを付ける
駐車場に防犯カメラを付けるという手もあります。
取り付ける位置は、できるだけ目立つ場所にします。
そうすることによって、犯人に警告を与えることができるので防犯に繋がります。
■ドライブレコーダーをつける
ドライブレコーダーもいたずらを未然に防ぐ効果があります。
できるだけ大きくて目立つものを車の前後につけて、外からすぐに見えるようにするといいでしょう。
最近はいろいろな種類が発売されていて、値段も安くなっているので、手軽に購入することができます。
■ステッカーをつける
痛車はアニメのデザインステッカーを貼っているので、そこにさらにステッカーを貼るとなると、貼り場所に困るところですが、これも防犯のためと思えば仕方ないことかもしれません。
難しいと思いますが、できるだけ車の目立つ場所に「防犯カメラ作動中」と書いたステッカーを貼ると効果があります。
■カーセキュリティー
車に人が近寄っただけで音が鳴るカーセキュリティーもあります。
駐車場の防犯カメラに比べ、車をどこに止めていても作動するので安心です。
■車のカバー
車にカバーをかけるという方法もあります。
カバーをかければ、どんな車かすぐに分からないので狙われる確率が下がります。
犯人の方も、わざわざカバーを外す手間をかけて危害を加えるということもないので、効果は期待できます。
いずれも一般の車のいたずら対策と変わりませんが、痛車の場合特に目立つので、ひとつだけでなく複数の対策をした方がいいのではないかと思います。
そして、被害にあった時には迷わず警察に届けるようにしましょう。
どんな理由があるにせよ、他人の車に危害を加えるのは立派な犯罪です。