これで公道走れるの??魔改造された痛車達!

車全体にアニメやマンガのイラストが描かれた車のことを「痛車」と言います。
見ていて痛々しい…オタクすぎて痛々しい…といった意味から来る「痛車」です。

ほとんどの場合、車好きの人が痛車オーナーなので外装だけでなく、タイヤやエアロパーツ、マフラー、エンジン、アルミホイールなどの細かな部分にまで凝っている人も少なくありません。
痛車が登場し始めた頃は、まだ「痛車」という言葉は使われておらず「オタク車」とか「ラッピングカー」と呼ばれていました。

一時期は「萌車」と呼ばれていたこともありましたが、人と違った言動をする人のことを「痛いヤツ」言う言葉が若い人の間に広がり始めたのをきっかけに、「痛車」という言葉が定着したようです。
車のボディに好きな絵を描くというのは、昔からあったことですが、昔は主に暴走族がやっていました。

そこから派生して、矢沢栄吉のロゴや似顔絵を描いた車が登場し始めました。
その後、暴走族の自動車ではなく、トラックのボディに絵を描くとラッカーが増え始め、演歌歌手や日本がなどを大きく描かれた「デコトラ」と呼ばれるトラックが登場しました。

その頃はボディに直接ペイントしていましたが、現在ではカッティングシートを使って車をラッピングするようになっています。
シートといっても専用に使われているもので、飛行機のボディのデザインにも使用されています。

このカッティングシートが普及したことにより、痛車はどんどん増え始め、愛好家が集まって展示会なども開かれるようになっています。
基本的にはボディにシートを貼っているだけなので、改造車ということにはならず、何ら問題はないのですが、中には車検にひっかかる痛車もあるようです。

後ろのバニングがすごいですね。
バニングは車検に引っかかる場合が多いようです。

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これなんかも車検はダメそうですね。
しかし、これだけ並ぶと壮観です。

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前の部分にまでパーツがついています。
公道を走っている時点で、取り締まられたりしないのでしょうか?

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こちらは一見、車検に通りそうですがフロントガラスの視界が確保できていないので通るかどうか微妙です。
車検に出す時にフロント周りだけ、全部取り外せばいいのかも知れません。

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出典:俺的ゲーム速報

車検には、いろいろな規定がありますが、ライトやレンズに関してはとても厳しい基準があります。
車外品に交換することも認められていますが、車検に通る品物かどうかを購入する前にチェックする必要があります。

エアロパーツも交換可能ですが、バンパーの場合は純正と同じくらいの強度と衝撃吸収力がないとダメです。
スカートと呼ばれる出っ張りがついているものは、基本的に危険なのでダメです。

視界確保をするため、窓ガラスに関する規定も厳しくなっています。
フロンドガラスに貼っていいものは、車検に関するステッカーのみとなっているので、痛車の場合、フロントガラス部分にまでイラストのステッカーがかからないようにしなくてはいけません。

運転席と助手席の窓は何も貼ってはいけません。
無色透明に近いフィルムもダメなので、イラストのステッカーは絶対にこの部分の窓に貼らないようにしましょう。

リアウィンドウに関してはフィルムを貼ることが認められているので、リアウィンドウもデザインに含めることができます。
ただし、後方を確認できないくらいとなるとNGになることがあるので注意が必要です。

全て自分で痛車にする場合は、車検に通るかどうかということを確認しながら作成する必要がありますが、その作業はとても大変です。
車検の時に困らないようにするためには、痛車を専門に扱っている業者でカスタマイズしてもらうことです。
また、前もって車検専門店で相談し、どうカスタマイズすれば車検を通すことができるのかよく確認しておくのも一つの手です。