もうこれ運転できないでしょ!?内装も凝り過ぎな痛車たち

改造車というと、一昔前の暴走族の車やデコトラをイメージする人や、キャンピングカーをイメージする人が多いと思いますが、最近は「痛車」というジャンルの改造車が増えてきています。
「イタシャ」と呼ぶのですが、イタリアの車のことではありません。

車のボディ全体にアニメのキャラクターの絵をほどこした改造車のことで、「オタクすぎて痛々しい」というところから「痛車」という呼び名になったようです。
秋葉原を歩いてると、公式の宣伝カーとしての「痛車」を多く見かけますが、最近は一般「痛車」も増えていて痛車の展示会も日本中で開かれるようになりました。

もともとはアニメのキャラクターの扮装をするコスプレから始まったようですが、車やバイク、自転車、スキーやスノボなどなど、いろいろな世界に広がってきているようです。
痛車の場合、フロントガラスと運転席・助手席の窓以外ならどこにでもキャラクターを描くことができるので、じっくり見ても車種がわからないくらいの痛車もあります。

昔のデコトラと違って、バランスよくきれいに見えるよう、車全体のデザインに凝っている様子がわかります。
外装だけでなく、内装にまで凝る人も増えています。

ダッシュボードの上のフィギュアはくるくる回ります。

座席の部分はシートやドアにアニメの柄が入っている程度ですが、リア部分がお姫様の部屋のようです。
ここまでくると車のコスプレと言ってもいいでしょう。

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出典:Pouch

好きなキャラクターの服を着せたドールと言われるお人形を、車の中に飾る人も増えってきています。
中にはアニメのシーンをそのまま再現しているものも。

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出典:自由な色で広げたい

ここまで来ると、車の運転がちゃんとできるのか心配になります。

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出典:カオスラブパナ

ほとんどの痛車の場合、外装だけでも100万円近くかかりますが、痛車オーナーはアニメも好きだけど車も好きという人が多く、車のチューンナップにも凝る人が多いため、数百万円かかっている車もざらにあります。
もとの車が高級車というのも珍しくないので、総額を考えるとかなりのものです。

メーターの部分にまで絵が描かれている痛車もあります。
ここまでくると、自力ではなかなか難しそうですね。

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出典:自由な色で広げたい

痛車の外装を専門にやってくれる業者があれば、内装までやってくれる業者ももちろんあります。
運転席と助手席のサンバイザーに好きなキャラクターをプリントしてくれます。

表、裏の両面できるので、外からも見えるし運転している自分も見ることができます。
値段は片面1枚6,000円~10,000円程度です。

メーターの背景に絵を入れる場合、保安基準に適合しない事が多く、車検が通らなくなってしまうのですが、業者に任せれば大丈夫です。
夜間照明の時もちゃんとメーターが見えるような加工をしてくれます。

こちらは専門的技術と特殊な材料が必要になるので、40,000円~と価格が高くなります。
車のダッシュボードにフィギュアを置く場合、内装用の強力両面テープがおすすめです。
剥がした跡が車に残らないようにするには、パーツクリーナーというのがあるので大丈夫です。

たくさんのモニターを車内に置きたい場合はDVDプレイヤーを個別に用意したり、スマホやPSPから出力したりする必要があります。

同じ映像を複数のモニターに映し出すこともできます。
簡単に内装に手を加えるには、シートの上に抱き枕を乗せるという手があります。

これなら、簡単に内装を模様替えすることがでるし、全部下ろしてしまえば、普通の車の振りもできます。

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出典:食べたいんじゃー 

フィギュアを乗せたり、カードを貼ったり、痛車は外装だけでなく内装も凝れば凝るほどのめりこんでしまいます。
日本全国で展示会などもやっているので、見て回るのも楽しいですね。