痛車のステッカーを作りたいと思ったら、まず何の絵にするかを決めなくてはいけません。
自分でオリジナルのキャラクターが描けるという人なら問題はありませんが、オリジナルのキャラクターを持っているという人は少ないと思いますし、誰が見ても分かるキャラクターを使って注目を集めたいと思うのが普通ではないでしょうか。
■インターネットで公式のキャラクターを使う
それならインターネットで検索して見つけた画像を使うのが簡単だと思いませんか?
インターネットの画像ならデータ化されているので、パソコンでUSBなどに取り込んで、専門の業者に持って行けばすぐにステッカーにしてくれます。
しかし、ここで著作権という問題が発生します。
マンガやアニメになっているキャラクターには著作権が必ずあります。
それらのイラストを使って痛車のステッカーを作る場合には、許可を得なくては著作権法に違反してしまいます。
パソコンの画像をダウンロードする場合、「個人で楽しむ程度であれば著作権法に違反しない」となっていますが、車のボディにデカデカと描いてしまったら人目につくので「個人で楽しむ」ということではなくなってしまいます。
そのため、自分でキャラクターを扱う会社などに許可を得る必要がありますが、ステッカーを作成する会社で許可を得てくれることもあるので相談してみるといいでしょう。
また、市販されているステッカーの場合は許可を得ているので、著作権の心配はありませせん。
■無名のキャラクターなら大丈夫?
同じインターネットの画像でも、有名な公式キャラクターでなく、どう見ても一般の人が描いたキャラクターなら大丈夫でしょうか?
そんなことはありません。
基本的に、どんな絵でも著作権があると考えてください。
例えば、一般の人が有名な公式キャラクターを描いて、web上にアップしたとします。
本物の作者ではなく、一般の人が真似て描くのは著作権に違反しませんし、その描いた絵を自分の部屋に貼るのもOKです。
ところがこれを、自分のブログなどにアップすると著作権法違反になります。
■オフィシャル痛車データもある?
痛車の人気が高まるにつれて、人気アニメを扱う会社には著作権に関する問い合わせて増えているようで、最近では痛車専用のデータをwebページで自由にダウンロードできるオフィシャルサイトもあるようです。
自分の好きなキャラクターのデータがないかどうか、ネットで検索してみるといいでしょう。
■走っている痛車は全部許可済み?
とはいえ、街やフェスタで見かける痛車には、いろいろなキャラクターがたくさん描かれています。
それらが全部、許可を得た痛車かというと、正直なところ何とも言えません。
著作権法からすれば、許可を得ていない場合はすべて違法になりますが、実際のところはファン活動の一部として黙認されている部分も大きいようです。
キャラクターの会社からすれば、ボディにデカデカとキャラクターの絵を描いて、街を走ってくれれば無料の宣伝カーと同じ存在になるからです。
つまり、社会的に悪い影響を与えない限り、特に著作権をうるさく言うつもりはないということのようです。
だからといって、何でも好きな絵をダウンロードして、派手な痛車を作ることをお勧めすることはできませんので、出来る限り公式のデータを使用することをおすすめします。
アニメのキャラクターの場合、個人の使用を幅広く認めている会社もあります。
ニコニコ動画で人気のあるボーカロイドのキャラクター「初音ミク」の会社では、公的秩序に反することのない非営利目的であれば使用を認めるとしています。
アニメに限らず、ファンであればその絵や写真を自分の周りの物に使いたいと思うものですから、こういった措置はファンにとってとても嬉しいものです。"